ドイツ・ハイデルベルクにある、100年以上の歴史を持つケーキ屋さんにて、ケーキ作りを学ぶ。その経験をもとに、3年間チーズケーキを作り続ける。ケーキ作りを通して、皆さんに笑顔を届けております。ケーキは、幼児期から大好きで、「大きくなったら、ケーキ屋さんを作る」のが1つの夢でもありました。
ケーキ修行先:Strohauer’s Backstube (Germany)
私がドイツへ行ったのは、ケーキを学びに行った訳ではありませんでした。
~学生時代~
実は、突然の話にはなりますが、中学・高校時代は、近所に買い物に出かけるのも、お店でお会計の時にお金を出すのも、自転車で学校に通うのも、授業中落とした消しゴムを拾うのでさえ、全ての行動を誰かに見られてるように感じ、手足は震え、呼吸も苦しくなるほど苦しい毎日を過ごしていました。
「このままでは、人生面白くない」と思い、当時の気持ちとしては「命を懸けるほど」の思いで両親に打ち明け、カウンセラーの先生にも相談しました。「人生を満喫するんだ」という思いで、必死に受験勉強を頑張り、何とか大学に入学することができました。
「大学に入れば全て変わる」・・・と思っていましたが、まだまだ過去の自分の殻から抜け出し切れず、やるせない日々を過ごしていました。人見知りの性格を直そうと、部活にも入りました。それでもいまいち溶け込めず、交友関係もあまり広められなかったり、高校時代とは違う”孤独”を感じていました。よくはなったとはいえ、まだまだ周囲を気にして、自分を抑えてしまっているような、息苦しい日々を過ごしていたように思います。「まだまだ人生を楽しめていない」と。
大学3回生の冬に、「いつまで、我慢する人生を続けるんだ?」と思い、始めていた就職活動をやめ、ワーキングホリデーを利用し、ドイツに行くことを決断しました。
~ケーキ作りとの出会い~
ドイツを選んだ理由は、ブンデスリーガ(ドイツサッカー)が好きで、サッカーに関係した仕事に就きたかったためでした。
城下町で有名、そしてドイツで最古の大学もあるハイデルベルク。その街の語学学校でドイツ語を学び、「とにかくやった事がないことをやってみよう」と幼稚園の先生のボランティアをするなど、自分を変えるために新しいことに積極的にチャレンジしました。
そんな時、ドイツで知り合った友人が日本に帰国するので、持ち物を色々譲って頂きました。その中に入っていたのが、製菓道具のセット。ドイツは乳製品も手軽に手に入るので、興味半分でケーキを作ってみました。
これが、人生の転機でした。
それを友人に食べてもらったら、
相手が笑顔になってくれたり、会話が生まれたり・・・。
「人を笑顔にするって、こんなに幸せなんだなぁ」と心から感じました。
『この道を突き詰めてみたら、どうなるんだろう?』
その時、昔の気持ちを思い出したのです。「大きくなったらケーキ屋さんになる」という、夢を。
そんな想いがよぎり、早速行動に移しました。
ハイデルベルクだけでなく、フランクフルト、マインツなど、ドイツ全国にあるケーキ屋さん、カフェを巡り、”五感”が喜び、そして”作り手の想いが伝わる”お店を探しました。
電車で往復10時間掛けて、ベルリンまで足を運んだことも。そして、「ここだ!」と思ったお店に、ドイツ語で作成した履歴書と志望動機書を持参し、飛込みで修行を申し出ました。
10件以上周り、最終的に2つのお店で研修の許可を頂きました。悩みに悩んで、1店舗に絞り、そこから”岡本圭司のケーキ修行”が始まりました。
~私を変えた存在~
対人恐怖症レベルまでいって、まだまだ自分にふつふつとした想いを持っていた私が、一人飛び込んだドイツで何故ここまで出来たのか?
1つ間違いなく言えるのは、大学時代からお付き合いを
始めた彼女の影響がとても大きいです。彼女は自分にないものをたくさん持っていました。
彼女以外にも、両親、友人、幼馴染、お客様など、沢山の方の支えがあり、ここまで変わることができたように思います。
トルクーヘンのケーゼ・トルテは、一人の笑顔の為に3年間作り続けたもの。
今は、あなたにとって大切な方、あなたを大切に想っている方への「感謝」の印として、ケーゼ・トルテをお作りしております。
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自分一人では、何も出来ません。
パティスリートルクーヘンも、食べて頂ける人がいなければ成り立たない。
チーズケーキを通して、あなたの大切な方の笑顔と幸せな時間をお約束します。
チーズケーキで、皆さんのひとときに華を添えられば幸いです。
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